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January 19, 2005

『天使の殺人』を推理してみる2

さて、そうこうしている内に『第一幕 死者は誰か』を読み終わってしまった。
ここでは、登場人物の紹介と、状況説明がメインで、そこで既に事件が起こっている
という趣旨になっている。

物語が始まる前、『序幕』として演出家・青江七郎が「大劇魔団」の主催に収まる経緯と
その第一回公演『天使の殺人』がどういったものかを、雑誌記事の切抜きと言う形で見せられる。

また、登場人物が台本を読むと言う形で、戯曲『天使の殺人』の冒頭が語られ、
青江の口からこの戯曲が推理劇でありながら、「観客の推理を否定している」反推理劇であることが
説明されたりもしている。

『第一幕』では、『天使の殺人』の主役候補である3人の女優について語られている。
と、同時に彼女らが旅行に行った孤島から、「北風みねこ」が死んだと知らされる。

おりしも孤島・哀島には台風が訪れており、知らせの電話も詳細を聞く前に切れてしまった。

「北風みねこ」というのは戯曲の主役の名前であり、3人の女優の名前ではない。
しかし、自己顕示欲の強い3人は、「北風みねこ」は自分だと譲らないので、
現時点では誰が死んだのか判然としない。

前後して、青江の元に「殺人予告」をにおわせる手紙がきており、状況を把握するために
プロデューサー赤木と共に、台風の仲、なんとか哀島へ向かうことにする。

登場人部は、演出家・青江七郎、プロデューサー赤木歌右衛門、劇団制作補・黒川影子
演出助手・白根陽太
、と、ここまでが『第一幕』に登場する。
3人の主役(北風みねこ)候補には、東田千春、西音寺レイ、南由香里。
この3人については、青江がオーディションの一環として書かせた『罪』についてのレポートで、
そのキャラクターをうかがい知ることが出来るようになっている。
しかもこのレポートは、それぞれが過去の殺人を告白しているような内容なのである。

読んで推理してみようと言う企画であるため、かなりネタバレになることに今気づいた。
まあ、本の紹介じゃないからとりあえずいいか(笑)

この『第一幕』ではこのほかには「天使」と「天使長」が登場する。

登場人物表にはさらに、演劇界のボス・紺野大吾、南里バス哀島営業所長・宮田智、
三良旅行社添乗員・大熊好、元学生運動の闘士・江崎勝
 と言った人物が記載されているが、
まだ登場しない。

読者としてのオイラがここで疑うのは、登場人物の苗字に
「色」が付いているのと、「方角」が付いてるのがいるっていうところかな。

この辺が事件の中核人物なんじゃないかと、見当をつけて読み進もうと思う。

もうひとつ、小説の中での「現実世界」と、シナリオの中の世界の境界線は、どこか、という問題。
単純に考えると、天使と天使長が登場する、シナリオ調の部分が芝居の部分だろうが・・・。
しかし、このシナリオ部分を見ると、どうも「現実」部分とシンクロしているフシがあるのだが、今のところ、誰も指摘する様子がない。
序幕以外は全て、芝居の中と言うことも、あり得るのかな?

探偵役の方は、冒頭から出ずっぱりで、これから哀島へも出向こうとする演出家の青江あたりが、
単純に考えれば第一候補かと思っていたんだけど、
なんと『第一幕』ラストで死体になってしまっている。
え?「死者は誰か」の答えは「青江」なの?

以下後日。(何にも推理してないぞ/汗)

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January 18, 2005

『天使の殺人』を推理してみる

東京創元社刊、創元推理文庫、辻真先氏著
『天使の殺人[完全版]』を読み始めた。

試行錯誤第一弾として、読みながら、
その時点の推理をしてみようかなと思う。

モノが本であるから、登場する探偵になりきって、
その世界観の中で推理すると言うのは、難しそうなので、
「読者として」推理できればオンの字だと思うけど。

まあ、趣旨としては、オイラがすごい推理を披露するんじゃなくて、
どれほどハズした読み解き方をするか、というところで笑っていただこう
と言うものである。

その割りにマイナーな本を選んだものだけど・・・。

でも、この作品は、読者として推理するにはもってこいだと思う。

裏表紙の紹介文に「このミステリの犯人は天使です・しかし探偵もまた天使が勤めます」
と書かれている。
しかも一方では「このミステリは『犯人捜し』の物語であると同時に、死者と探偵が誰なのか判らず」とあり
さらに作中作でありタイトルである戯曲『天使の殺人』の作者までもが謎という、
謎尽くしの小説なのである。

「犯人と探偵が天使」だと言いながら、「犯人も、被害者も、探偵も、作者さえも、誰だか判らない」という
矛盾を紐解いてゆくのは、登場人物ではなく、読者の役割ではないかと、とりあえずここでは息込んでおく。

長くなってしまったので、推理は後日にしようと思う。こうご期待。

(いったいオイラは、どの謎を解けばいいんだ!?)

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