November 21, 2006

『ZeRoNの火蓋』2巻の感想をやるっていって、ずいぶん経っちゃった(汗)

なんか、聞くところによるとこのタイトルにある『ZeRoN』と言う表記は、
神宮寺氏の発案ではなく、編集部の判断で大文字と小文字が交互に
なっている
のだそうだ。

その辺の事情を知っている『ネクトンの海』サイトの
ZERONの火燵(こたつ)』ページでは、
主に「ZERON」という表記を使っているとのこと。

ただ、神宮寺氏がその表記に物語の仕掛けを入れているのかどうか、
オイラには判然としないので、とりあえず
編集部の用意したタイトル表記『ZeRoN』をここでは使うようにする。
この表記で検索してくれている人もいるみたいだし。

とは言っても、文章中ではほとんど「ゼロン」って書くんだけど(笑)

前回の感想で、ゼロンが着けているアームは、ゼロンタイプの
パーツなのではないかと書いたけれど、
2巻での回想シーンで、かなり大きさが違うことが確認できたね。

これはあれかな?ゼロンが見よう見まねで、自分で作ったのかな?
子供って右と左の概念が、鏡を見るように逆になったりするので、
左のアームを右につけちゃったとか・・・って、あれ?

2巻のこのシーンを見ると、両腕が同じアームになってるね?
換装が可能なのかな?それとも変形するのか?

もしかしてオイラ、謎でもなんでもないもの
「謎だ謎だ」って言ってるかも知れない(汗)

謎と言えば、2巻では「謎のキャラクター」が登場する。
「初期デザイン紹介ページ」では、“ライバルキャラ”なんて
書かれているけれど、この時点では敵対しているけれど
「ライバル」かどうかはわからない。

どうも、ゼロンの力を試しているっぽいけれど、
そのやり口は卑劣で、味方とは到底思えないけれどね。

2巻の後半では、この謎キャラとの戦いを通じて、
「試練編」とも言うべき展開になっている。

仲間を守るための力であるはずが、怒りで我を忘れたとき、
無差別な破壊へと姿を変える。

1巻からまたがる、2巻冒頭のエピソードで、
ゼロンの使う「能力」は、ゼロンタイプが擁する
「索敵」、「かく乱」という“戦うための機能”であると語られる。

しかしゼロンを育てた「ゼロンタイプ」は、この機能を、
命を生かすために使いたいと、幼いゼロンに話す。

物事に潜む二面性。
使うもの、受け取るもの、それぞれの気持ちしだいで、
悪にも善にもなるというのは、この作品のメインテーマなのかもしれない。

機械だけでなく、人の心も悪にも善にもなる

そういうテーマがあるとしたら、卑劣で残忍に写る謎の青年の行動も、
実は正義を行おうとする結果と言う展開もあったりするのだろうか。

難波がゼロンタイプを見つけて、どうするつもりなのかも判明しないが、
このあたりにもそういうテーマを投影したりすると、
ちょっとダークな物語になっちゃいそうな予感がしてしまう。

あかりとケン太の存在が、物語を正しい方向へ導いてくれる
になるのかもしれない。

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September 26, 2006

ZeRoNの火蓋 1巻発売

書くのが遅くなった(なりまくりですまぬ)が、8月23日に講談社シリウスKCより、
神宮寺一氏の新作『ZeRoNの火蓋 無垢なる魔神の物語』
1巻が刊行された。

舞台は、異世界か近未来か、はたまた別の天体かは不明だが、
大規模な戦争によって荒らされた世界。
(登場人物の名前や、背景に書かれた文字を見る限り、日本っぽいが)

戦争についての詳細は劇中にはっきりとは出てきていないが、
どうやら主にロボットが前線で戦っていたようである。

プログラムどおりに戦闘を繰り返すロボットたちは、やがて
世界の全てを灰塵に帰すほどの損害を与えた。

そんな中でも敵のロボットを操ることができるほどの機能を持って、
最強と謳われるロボット兵団があった。

劇中では明言されていないが、どうやらこの兵団が
戦争を「終わらせた」のでは無いかと思う。

その中の一体が、作戦行動中にひとつの生命と出会う。
生まれたばかりの人間の赤ん坊。
誰かに護られなければ生きていく術を、全く持たない存在に
出会ったとき、戦闘兵器であったロボットに、変化が起きた。

「ソノ子ヲ見タ時 ワタシノ体内回路ヲ 駆ケメグッタ
 命令デモ 信号デモナイ 新タナナニカ
 ソレガ
 感情トイウモノダト ワタシガ理解シタノハ
 何年モ後ノコトダッタ  」

物語はそれから15年後から始まる。

主人公はおそらく、冒頭でロボット“ゼロンタイプ”に
拾われた子供らしい。
自らも「ゼロン」と名乗る少年。
ちょっと頭親が高いので、「15歳」っぽく見えないけど、
そこは漫画であるから気にするところではないよね。

もしかしたら、冒頭の赤ん坊とは別人というドンデン返しが
あるかもしれないしさ(笑)
(巻末マンガによれば、初期デザインでは年齢相応の頭親だったみたいだが)

彼の目的は、壊れてしまった「親」の“心臓分部”を探すことらしい。

少年ゼロンが、ある姉弟と、謎の男に出会うことで
物語が動き始める。

先の戦争で親を亡くして、ジャンク品を売ることで
生活している姉弟、あかりとケン太。
悪い親方に奴隷のように使われる日々から、逃げ出して
ゼロンと共に旅をするようになる。

謎の男は難波十三という。
どうやら、戦時中に行方をくらませた一体のゼロンタイプを
捜索しているらしい。
つまりゼロンの親のことなのだろう。

その目的は不明だが、心根は悪いやつではないらしい。
何かの「任務」で動いているのだとすれば、
いずれ立場が変わってくる可能性のあるキャラだろう。

面白いのは、主人公ゼロン。
彼はサイボーグでもロボットでも無い(たぶん)

いわば、「狼に育てられた子供」のロボット版という存在だ。

背中にはゼロンタイプのパーツを背負っている。
そのパーツからはゼロンタイプの左のアームが、
なぜか右から伸びている。

ゼロンはこれらのパーツを身体の一部のように、
自在に操って壊れたジャンク品を修理したり、
暴走ロボットと戦ったりする。

この世界は、戦争で使われたロボットが暴走して、
戦後の処理もままならない状態のようで、
ゼロンたちの行く先々で、そういった暴走ロボットと
それに関わる人々のドラマにふれてゆく事になる。

一巻では、ゼロンと仲間たちの出会いと、
機械と命を大切に思うゼロンの優しさと強さを描く
紹介編というところだろうか。

壊れた「親」を直す為の部品を求めて、ゼロンは旅をしているみたいだけど、
ゼロンが背負っているパーツって、その「親」のパーツじゃないのかな?

アームの左右が違うので、別の固体のパーツということも考えられるけど、
難波が「行方知れずになったのは1体」って言ってるからなあ。

その辺のガラクタを使って、ゼロンタイプがゼロンのために造ってくれた
というのがありそうな所かもしれないね。

そういえば、神宮寺一サポートサイト(?)
ネクトンの海」の「ZERONの火燵(こたつ)」ページで
指摘されていた、連載時の誤植がそのままコミックスになっていたね。

「ん・・・!?」というのは写植が貼り込みづらかったのか、
書き文字すらも消えちゃってるし。

でも、そりよりも前にゼロンのエンブレムに反応している描写があるし、
探し物の張り紙と難波の視線が書き込まれたコマだけで
充分伝わるから、いいのかな。

しかし、あれだ。
全然知らない人の作品なら、かなり無責任に感想が書けるけど、
最近連絡とってないとは言え、書いてる人を知っていると
なんか書きづらいね。

絶賛しすぎると身内びいきみたいになっちゃうし、
辛口なこと書くと「お前が言うな」とか言われそうだし(笑)

てなわけで、書いては消しを繰り返して、無難なところに
落ち着いたと思ったら、もう2巻が出ている時期になっちゃった(汗)

1巻の感想を書いてからと思ってたので、まだ買ってないんだ。
これから買ってくるけど、感想はまた今度になりそう。(さらに汗)

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August 09, 2006

巨人の星?

週刊少年マガジン誌で新連載の『巨人の星』を読んだ。
失礼ながら立ち読みで済ませた。
オイラの嗜好では、マガジンに読みたいものがほとんど無いので、
2百数十円も高く感じるから。
『金田一少年』くらいだが、これは単行本の方が読みやすい。

そんなわけで正式なタイトルや、描き手はよく見なかった。
『新約(新訳?)巨人の星 花形満』だったかな?

気合が入ってて、随分ページ数があったようだ。

絵柄はジャンプ漫画っぽい(『ホイッスル!』あたりに似てるかな)感じで、
主人公の妙な正義感と野球への愛がわかりやすく、
キャラも立っていたように思う。

が、しかし、これ『巨人の星』か?

読む前から、花形が主役じゃ“巨人”の星じゃないだろと思っていたが、
この主人公、“花形満”ですら無いじゃないか。
マイカーに乗ってないし(笑)

それに、肩壊してたら、大リーグボール1号を打てないぞ

しかし、花形の性格付けから設定から環境から、
まるっきりオリジナルの『巨人の星』のカケラは見られなかったので、
全くの別物ということだろう。

描き手も違って、舞台設定も違って、『巨人の星』を冠する意味は
あるのだろうか?

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January 07, 2006

江川さん、『仮面ライダーTHE FIRST』キライ?

特撮エース」誌を書店で見つけた。
江川達也氏によるコミカライズ版『仮面ライダーTHE FIRST』の連載が始まった。

特撮エース」という雑誌は、同じ角川書店の特撮雑誌「特撮ニュータイプ」と
交互に出るために、隔月刊という体裁である。

仮面ライダーTHE FIRST』は、まず連載開始の予告が前々号に出された。
しかし、前号ではなぜか「予告マンガ」が掲載されるに留まった。

この「予告マンガ」、往年の石森章太郎(あえて“ノ”を取っている)氏の、
直接ペン入れをしたようなタッチを意識して描かれているのかと思ったら、
どうもそうではなかったようだ。

今号の『仮面ライダーTHE FIRST』はひどかった。
まず気になったのが「大ゴマ」。
大きなコマの割りに、ほとんどバストショットで台詞のみの展開。

突然場面が転換するのだけど、背景がないから、映画を見た人にしか
わからないんじゃないんじゃないだろうか。

アクションシーンも背景がないし、流線すら無かったりするので、
迫力の方も伝わってこなかった

コンピュータでトラックなどが貼り付けられているのを見る限り、
アシスタントを一切使っていないのでは無いかと思う。

「週刊少年ジャンプ」の某作品みたいな感じだ。

しかし、“隔月刊”で、しかも第一話で、これはどういうことなんだろう?

仮面ライダー』が描けるということで引き受けたけど、スケジュールオーバーで
アシスタントが使えない状況だったんだろうか?

しかし、映画のダイジェストのような作品内容からは、
アシスタント無しでも描きたいという思い入れは感じられなかった。

なにか打ち合わせの段階で齟齬でもあったんだろうか、等と邪推してしまう。

もしかして引き受けた後に映画を見たら、気に入らなかったとかだったりして(笑)

オイラは大いに楽しんだ映画だったけど、ネットを見ると批判意見が結構多い。
江川氏もそういった方々に意見を同じくしてしまったのだろうか。

それなら、気に入らないところを補完する形でマンガにしちゃえばよさそうだけど、
映画に忠実に描いてくださいとか言われてキレちゃったのかなあ(笑)

とにかくこのマンガは、江川氏のテイストも感じられないし、映画の面白さも伝わってこない。
と言うよりもやる気さえ伝わってこないのだが、逆を言えば、
「やる気の無さ」しっかりと伝わってくると言うことで、それも江川氏の力量なのだろうか


あと「特撮エース」の連載作品で、『ウルトラマンマックス』が、
テレビ版とは違って、どちらかと言うと『ネクサス』テイストなトーンなのが気になる。

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November 29, 2005

神宮寺一 新連載!

coverup講談社の『月刊少年シリウス』という雑誌で、
神宮寺一氏の新連載が始まった。
タイトルは『ZERONの火蓋-無垢なる魔神の物語-』。
「魔神」はマシンと読ませるらしい。

いきなり巻頭カラー68ページでの連載開始ということは、
かなり大作扱いの作品と期待していいのかも。

ちょっとバランスを崩すと、「何かの作品」に似てしまいそうだけど、
危うい間隙を縫って、面白いストーリーが出来そうな予感がする。

主人公が鎧とかそういうものではなく、ロボットの残骸のようなものを
身に着けて(というより背負い込んでいるような)、
それでも身軽に飛び回るアクションがいい。

主人公ゼロンは、ロボットに育てられた少年で、育ての親である
ロボットの動力源を探しているのかな?とも思ったが、
「ハート」が「心臓=動力源」ではなく、「心」だとすると、また違う
展開が広がってくるような気もする。

同行者にまだ目的がナゾの人物もいたりするし、
敵が暴走ロボットだけと言うこともないだろうから、
2回目3回目も楽しみに待てるに違いない。

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July 06, 2005

永島慎二先生、ご冥福をお祈りします

今朝の新聞で、永島慎二先生の訃報を知った。

オイラは結局プロになれなかったので、HPなどではあまり言ってないけど、
某千代田工科芸術学院の漫画科に通っていたことがある。

永島先生には、このときに講師として教えを賜った。

永島先生と言えば、『漫画家残酷物語』『フーテン』などで知られているけれど、
『かかしがきいたかえるのはなし』という短編は、
アニメ『うる星やつら』の「かかしの三四郎」が出てくるエピソードの
モトネタとなっていたりして、ある世代の漫画家やアニメーターたちに
多大な影響を与えている人だったわけである。

千代田学院の講師として見えていたときは、温和な印象で、
親しみを感じさせていただいた。

でも、作品を見せても「面白い」とも「つまらん」とも、言われたことはなかったなあ。


永島先生、その節は大変お世話になりました。
心よりご冥福をお祈りしております。

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